[読み散らかし]20130514

存在の大いなる連鎖 (ちくま学芸文庫)

存在の大いなる連鎖 (ちくま学芸文庫)

を買って(本文は昔読んだので)とりあえず高山氏の解説だけ読んだ。
政治思想史ではない人はこう評価するのかーディシプリンの分化のはなしとかーと新鮮に思った。

を軽く読んだが、語の定義が甘すぎてよくわからないのと、それと連関して論理展開に疑問が(はっきり言って)かなり多くみられる。一例を挙げれば、125-134頁の「『非暴力は無責任』批判」の箇所で、筆者はニーバーの批判(「非暴力は無責任」)に対してクエーカーの事例(兵役のお金などによる代替により責任を果たしている)をあげて反論としているが、その行為は本当に「暴力に代わる相当の責任を果たしている」(132頁)ものなのだろうか。「相当」とは誰が判断するのか。ニーバーのいう責任という語の意味はそもそも異なるのではないか、などなど。読後の印象としては、自分のなかでことばの意味がよく分かっているが、それが明示されていないために読者がついていけず考えているうちにどんどん議論が走っていく、という感じ、です。

江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代 (岩波現代文庫)

江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代 (岩波現代文庫)

おなくりになったとのこと。これと、政談の解説を読みました。