[読み散らかし]20131121

再分配と承認に加えて代表が加わる。

「研究を発表しはじめた一九八〇年代の前半、私は新しい社会運動、とくに第二波フェミニズムと結びついたアクティヴィストの環境にまだ足を突っ込んでいました。そのころ、理論と実践の関係はいくぶん風通しがよかったように思われます。政治的実践から現われた問題に取り組んだり、自分の考察がたとえ直接的ではなくとも、さまざまな媒介者をつうじて草の根へと浸透するだろうと信じたりするのは、自然なことと感じられていました。したがって、二つの異なる公衆のために書くことは可能だと思われていました。(…)しかし今日では、おもに全体的な政治の見通しがとても暗くなっているために、状況は異なっています。たしかに解放運動はいまも存在しますが、それらのイデオロギーネオリベラリズムと反動的なショーヴィニズムという双子の勢力によって弱められる傾向にあります。」(194頁)

あと諸事情によりコンスタンの『征服の精神』をフランス語+堤林訳で読んでた。戦争(あるいは必然的な平和)への眼差しが、たとえばトクヴィルなんかとは対照的。

全く関係ないけど、今こんなサイト見つけた。

http://ethicsofcare.org