120110
アメリカ政治学を考える際に、いくつか潮流があると思うのだけど、どう描き出したらいいものか。
『正義論』以前と以後、というのが現在だと一番時代の切れ目として無意識に採用されてる気がするけど、行動論革命からポスト行動主義までの流れはどうするか、シュトラウシアンはどうするか。一番思想史の通奏低音として存在するであろうプラグマティズムはどうするのか。
ロールズを読んでるとやっぱりハートやらプラムナッツやらイギリスからの影響も強いのだけど、イギリス・アメリカというものをどれだけ切り離し、或いは一緒くたに扱っていいものか。あといちばんわからないのはバーナード・ウィリアムズの位置づけ。日本でウィリアムズはあまりに軽視されすぎている気がするが如何。
それはそうと、フィシュキンのこの著作、ハート的なduty/obligationの区別をしてないからタームがよくわからなくて混乱する。
- 作者: Professor James S. Fishkin
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 1983/09/10
- メディア: ペーパーバック
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